デジタルマーケティングソリューションを展開するBrandify社が運営する専門メディア、「Street Fight」のStephanie MilesさんからFanplayrアメリカ本社の代表SimonYenckenが取材を受けた記事内容をご紹介します!(参照元)
Fanplayrはファーストパーティデータの活用を可能にさせる
アメリカの各州の経済活動が再開され、店舗が買い物客を店内に迎え入れるようになっても、Eコマースへの支出は急増し続けています。
近年の予測では、アマゾンの世界のEコマース売上高は、2021年には12%近く増加し、5,322億ドルに達すると見込まれています。プライバシーに関する基準が高まり、サードパーティによるトラッキングが減少するなかで、ファーストパーティデータへに投資している小売企業は、とりわけ成功を収めることができるでしょう。
※ファーストパーティデータ・・・企業や広告主が消費者との直接的な関係の中で得られるデータ
一方で、中小規模の小売企業が苦戦していることも明らかです。個人商店や中規模の小売チェーンは、大規模な小売店のようにオフラインからオンラインへの移行をスムーズに行えず、多くの小売店がオフラインで提供する価値をオンラインの顧客に伝えることに苦労しています。近年の個人情報保護法の規制や、多くのマーケティング担当者が顧客を追跡して、オンライン体験を提供するのに利用していたサードパーティのCookieの制限によって、さらに悪化しています。
マーケティング担当者の88%が、2021年にファーストパーティデータの収集と保存を「最優先事項」として挙げる中、Fanplayrというスタートアップが解決策の可能性に踏み込んでいます。
Fanplayrは、「Segmentation as a Service(サービスとしてのセグメンテーション)」と題した特許取得済みのソリューションを粛々と構築しています。このソリューションは、ファーストパーティデータを活用して、パーソナライズされた顧客体験を提供するものです。 Fanplayrの技術は、販売員が店頭で買い物をする消費者を観察するのと同じように、消費者のECサイトでのセッションをリアルタイムで観察し、その行動に基づいてパーソナライズされた商品のおすすめやショッピング体験を生み出します。
FanplayrのCEO兼共同創設者のSimonYencken氏は「Segmentation as a Service」の背景にある考え方は、小売業者が利用するサードパーティのアプリケーションに対して、リアルタイムにセグメンテーションするサービスを提供することだったと語ります。
同社のソリューションは、ブラウザベースのAPIを介して外部アプリケーションが、そのセグメンテーション機能にアクセスできるものです。
小売業者がこれを導入することで、オンラインショッピングの利用者が手ぶらでサイトを去ることがないように、必要なコンテンツを配信するタイミングを計ることができます。
このソリューションは、チャットボットがサードパーティアプリケーションである場合でも、特定のシナリオでチャットボットを呼び出すなどにも使用できます。
「ウェブサイトの訪問者を引き留めるためのコンテンツ配信のタイミングは、早すぎず遅すぎず、ちょうど良いタイミングである必要があります」とYencken氏は言います。
コロナ禍における機会
Yencken氏は、新型コロナウイルスによるパンデミックは、オンラインショップにとってチャンスでもあり、課題でもあると考えています。
パンデミックの最中に生じた制限や不確実性は、電子商取引に傾きましたが、オンラインビジネスを行うには、多くの小売業者が慣れていない高度な技術が必要です。
Yencken氏が今小売業界で目にしているトレンドの1つは、サイト運営者が直面しているプライバシー制限の強化に伴い、EC事業者がベンダーの数を減らそうとしていることだそうです。
小売業者がポストコロナの世界でどう事業を展開していくかを計画する中、Yencken氏は、ECサイトのトラフィックが大幅に減少することが予想されると言います。
その場合、プライバシーに関する規制や制限に抵触することなく、既存のECの顧客基盤からいかにしてロイヤルティを維持・拡大するかが課題となります。
しかしながら、ファーストパーティデータを活用してパーソナライズされた顧客体験を実現するには、人口統計学的な層別が出発点になるという誤解が続いています。
Yencken氏は、人口統計のみに基づくセグメンテーションは「費用がかかり、実装に時間がかかる」、「比較的効果が低い」可能性があると言います。人口統計のみに基づくセグメンテーションは、個人を「バケツ」のような入れ物に配置し、各バケツ内のすべての個人が似たような、そして均質な行動をとることが前提になっています。
しかし、Yencken氏の研究では、この仮定が間違っていることが多いことがわかっています。
「Fanplayrは、行動ベースのパーソナライズを提供することにより、ECを支援するグローバルリーダーになることを目指しています」とYencken氏は言います。 「国際的な商取引は成長を続け、真に国際的で迅速なサービスを提供するベンダーへの需要が高まるでしょう。」
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参照元 https://streetfightmag.com/2021/04/27/fanplayr-allows-advertisers-to-do-more-with-first-party-data/#.YIz1dLX7SUn
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